乙女系王子様

「王子。どいて」



「――…ハイ?」



いきなり海ちゃんがそう言ったかと思ったら、がしっと王子の両腕を掴んで立ち上がらせようとしていた。



「なぁに?」



「どいて。んでもってどっか行って。たっくんと寝てていーよ」



「………」



ぐいぐい王子を引っ張る海ちゃん。


いきなりのことに、ただ黙って二人を見守る私。


でも、王子はそんな海ちゃんの行動には慣れているらしかった。