乙女系王子様

王子を見れば、下を向いて震えていた。


震えて……る?



「王子…?」



「……クッ…クク……プッ…はっ、あはははっ!」



「――ッ!?」



か ら か わ れ た!!


お腹を抱えて、しかも涙まで滲ませて笑っている王子。


余程面白かったらしい。



「…ひ…酷いッ!」



「ふふっ……あは…、ご、ごめ…ッ…ククッ」



謝っているのか笑っているのか、全く分からない。


むうっと拗ねた顔をして、王子を睨む。



「はあ…ッ…ごめんなさいね、だって…姫があんまりにも、可愛すぎるから」



漸く笑いがおさまったのか、困ったような笑みを向けてそう言う王子。



「…ッ…だ…だからって…からかうなんて酷い…。そんなに笑うことない、と、思う」



「そうよね……ごめんなさい」



そう言ってまた優しく笑って、私の頭を撫でてくれた。