乙女系王子様

――そんなこんなで、隣の部屋と行き来したり、メンバーがころころ変わって、騒いで、食べて、飲んで、歌って。


すごく、楽しい!


私も歌わないかと言われたけど、なんだか恥ずかしくて、聞き専になっていた。



「おっ、次は……リンゴ嬢!?」


「はあ!?誰だよ入れたのマジで歌う気か?」


「リンゴ嬢の大ファンの海に怒られても知らないよ~」



難易度の高いリンゴ嬢の曲が流れたことにより、更にテンションが上がるクラスメイト達。


リンゴ嬢の大ファンだという海ちゃんは……、けらけらと笑っていた。



「いいんだよー!だって王子だもーんっ」



その一言で皆、一斉に王子を見る。



「マ…マジで!?」


「王子がリンゴ嬢!?」


「聞いたことねー!歌えんの!?」



私も隣に座っている王子を見ると、既にマイクを持っていた。


そして、何故かドヤ顔。


本当に歌うらしい。