乙女系王子様

「なに飲む?」



隣に座った王子がメニューを開いて、そう聞いてくれた。



「…えっと、オレンジジュース」



「ん。食べたい物はある?あ!甘いものたくさんあるわよッ、一緒に食べましょ?」



ニコッと嬉しそうに笑う王子。


王子は甘いものが好きだ。

私の周りは甘いものが苦手な男の子が多かったから、ちょっと意外だった。



「うんっ!」



王子の笑顔につられて私も笑顔になる。

返事をすればまた王子が笑って私の頭を撫でてくれた。


いいこいいこされるがままの、私。


恥ずかしいけど…嬉しい。

何て言うんだろ…むず痒い?



「あー!王子がセクハラしてまース」


「きゃー、変態よ~!」


「ケダモノよ~」


「逃げてー!」



王子が私の頭を撫でているのを見て、歌の間奏の合間に男子達がマイクを通してからかう。

高い声を出して女子になりきっているのが、おかしかった。