乙女系王子様

「──ッ、姫!?」


すごく驚いた顔をした王子。

だけど、すぐにホッとしたような優しい笑顔になった。


そんな王子の顔を見て、私も安心して泣いてしまいそうになる。


「良かった…。携帯繋がらないし、すっごく心配したのよ。大丈夫だった?」


「うん…ごめんね。携帯電池切れちゃって…──ッ!?」


ぎゅうっと、王子に抱きしめられた。


「本当に…目が離せないわねェ」


「おっ…王子!?…は、はな…離し…ッ!?」


あわあわと焦って抵抗するけど、離してくれない。


ひ、人が見てる…!

見られてるよ…!

お祭りだから人がたくさんいるんだよ…!!