乙女系王子様

***


「──…あっ」


前の方に、ちらりと金髪が見えた。


もしかして──…王子!?


「ま、待って…ッ!」


必死でその姿を追いかける。

人にぶつかって、謝って、距離が離れて、近づいて。


やっぱり──…王子だ。


間違いない。


心配そうな顔できょろきょろしてる王子。

私のこと、捜してくれてるのかな。


嬉しさと安堵の気持ちが込み上げてきて、私は王子の腕にしがみついた。


「王子…ッ!」