乙女系王子様

落胆しつつも、とりあえず、人が流れている方向に歩く。

迷子になったら、うろちょろしないほうがいいとも言うけど、この人混みだったら…変わらないと思う。


――だけど、ちょっと疲れたので人混みから抜け出して、道の端にあったベンチに腰掛ける。


「……ふぅ」


よりによってこんな時に電池切れるって…充電器持ってくれば良かった。

そういえば、いつも迷子になるのは決まって私だったっけ…わかっていたのに…学習しないなぁ、私。


「──お嬢ちゃん」


「はいッ!?」


いきなり声を掛けられて、びっくりしつつ顔を上げる。

少しだけ期待していたのだけど──…そこにいたのは、お巡りさんだった。


「どうしたの?パパとママは?はぐれちゃったのかな?」


「……えっ…あ……いえ…」


私、一応、高校生なんですが。

……まさか、小学生には、思われてないよね…!?