乙女系王子様

私は王子と、たこ焼きを半分こして食べることにした。


ふと海ちゃんと見ると、すでに右手にイカ焼きと、左手に串焼きを何本か持っていた…す、すごい。


「海……アナタ、気を付けなさいよ?」


「んまーい!」


王子の言葉を無視して、むぐむぐ美味しそうに食べてる海ちゃん。


「もっと女らしいモン食ったらどうよ…りんご飴くらいにしとけや…」


呆れたようにそう言った拓真くん。

本当に呆れているらしい。
口調がいつもと違う。


「りんご飴かぁ…食べたいかも」


「うん、姫乃チャン正解。合格。いいよ。可愛い。アイツみたいにならないでくれ…頼む…頼むから…!」


拓真くんとの会話に、クスクス笑いながら王子は、たこ焼きを海ちゃんに、あーんしてあげていた。


食べさせてもらってる海ちゃんを、羨ましいと思いつつ――…


あれ…?

海ちゃん…もうイカ焼き食べたんだ…?


串焼きも本数が少なくなっていた。