「だって瑠羽がこれから先もずっと、俺たちの大事な“妹”には変わりねぇじゃん」 「…智」 「だからさ…俺は、しないよ。瑠羽をこれからも過保護なくらい大事にしてやる」 「…おう」 「瑠羽を甘やかすのと、叱るのが、ちょっと出来なくなるだけだよ、恭」 「だな」 「寂しがる必要なんてねぇよ。俺達は“兄妹”って言う強い絆があんだから」 切っても切れない、絆が。 何があっても揺るがない、絆が。