「ありがと!恭にぃ!」






そう言って保健室を飛び出す、瑠羽。







「…離れてくんだな」

「居たのかよ」

「寝てた」

「お前のベッドじゃねぇっつの!」

「恭、かっこよかったぜ」

「…何も口出さなかった、智もな」

「はは…」







いつの間にかいた、智。

俺の弟。







「俺らも、そろそろ瑠羽離れ…だよな」

「…まだしないよ」

「智?」

「いや、永久にしない」

「は?」







案外、俺より智のほうが瑠羽を溺愛してる。