やっぱりなんか、寂しい。
恋をするのは当たり前だ。
瑠羽だっていつかは、
運命の人に出会って、
お嫁に行くんだ。
そしたら次は、“母親”になって。
俺は、“おじさん”になるんだ。
「恭…にぃ…?」
「……」
瑠羽は誰よりも、何よりも、大切な存在。
大事に…育ててきた。
智と一緒に、
“過保護すぎる!”
って言うくらい大事にしてきて、
“もう!離れてよ!”
って言われるくらい側に居てきた。
…だからこそ、そこら辺の兄妹と違う“感情”がある。
妹が俺たち兄の元から旅立つんだ。
そんな日がもうすぐまで来てたなんて。

