もう戻りたくない。

廉と話せない、

廉を“廉”と呼べない世界に…、

現実に戻りたくない。



冷たい、現実なんかに。







「あー、やべ!行かなきゃ」

「廉!?」

「じゃあな、瑠羽!」

「待って…!待ってよ!!」






行かないで、置いてかないで。

夢から覚めたくないの――……。