「どけて」 「ちょっと!今……」 愛弓は言葉を失った。 思いもしない人だったから。 「瑠羽…今運ぶからな」 「廉…くん…」 「どけて、愛弓」 「あ…うん…」 廉が来ていた。 やっぱり…好きなんじゃん、廉は。 「瑠羽起きたらさ、勝ってるって言っといて」 「え?」 「あたしたち勝つ気しかないから♪」 「おう!」 笑顔で答えて、廉は保健室へ向かった。 「仲直り…しといでね」