「俺の息抜き場」 「でもみんなが使う“屋上”だし」 「相変わらずツンケンしてんな」 「…どーせ可愛くないもん…」 「瑠羽?」 そうだよ、どーせ可愛くないもん。 アミみたいに女の子っぽくないもん。 …可愛くないよ。 「ど…せ…かわいっく…ない…もん〜」 「…っ瑠羽」 「直ぉ…」 「はぁ……廉が羨ましいよ」 そんな直の呟きは聞こえなくて。 あたしは直の腕の中で泣いていた。