委員になった、俺と瑠羽。
話せる機会かもなんて思った。
…でも、やっぱり話せなくて。
まさか“さよなら”が聞こえてるなんて思ってなかったんだ。
「…ここだ」
「……ん」
こんな無愛想な返事しか出来ない。
…冷たくするつもりなんてないのに。
無意識に…冷たくしてる。
「あれ?瑠羽ちゃん!?」
和弥がいた。
こうゆうの嫌なはずなのに。
「和弥くん!」
…いつの間にこんな仲良くなったんだ?
下の名前で呼ぶくらい仲良くなったのか?
和弥が“瑠羽ちゃん”って呼ぶのは知ってた。
……イラついたけど。
でも、
瑠羽が“和弥くん”って呼んでるのは初めて聞いた。