「そっ…かぁ…。軽いかぁ…嫌いだよね…」

「ちが…」







廉があたしだけを…、

“お前”って言ってるのも“嫌い”だからだったんだよね。

気づかなくてごめんね。

ずっと前から嫌われてたなんて…。






「渡辺くん」

「!」




目を見開いた廉。




「これ、あたしやるからいいよ。ごめんね?あたしの事嫌いなのに付き合わせて」

「ち……」

「席もさとにぃに言うから。もう渡辺くんと関わらないように、離してもらうね?…アミと仲良くね」

「ちが…!!」







あたしはこれ以上廉の言葉を聞きたくなくて、

鞄を持って、走って逃げた。

弱虫で、ごめんなさい。