「…あーくそっ」
「瑠羽、来てないの?」
「廉の様子だと…」
廉はどこか気合いが入っていなくて上の空。
…もう後半なのに。
「れーーんーー!!」
「!?」
「なによそのプレー!ダサっ!とっとと点決めて終わりなさいよっ!!」
「る、う…」
「PKとかダサいのやったらただじゃおかない」
「…へっ。上等!」
どこか正気を戻した廉。
さすが瑠羽パワー。
「瑠羽」
「愛弓っ!廉の調子は?」
「今もう絶好調ね!さっきまではダメッダメだったのに!」
「まぁ、1ー0で全然点数取られてないのが救い」
「本当よっ!」
ねぇ、瑠羽。
前よりも顔つきが違うよ?
なにか、決心したのね。
やっと、わかったのね?
自分の、気持ち。