「…俺はお前が羨ましいけどなぁ」
「俺っ!?」
ありえない。
直先輩ほど完璧な人がなぜ俺?
ぜってぇお世辞だな、これ。
「…本当は俺と瑠羽が別れるなんてありえなかった」
「…!」
「だけどな、やっぱり永遠っつーのは俺らにはなかったのかもな」
「……」
「明日の試合、瑠羽は俺を見に来てくれるって言ってくれた」
「…!?」
な、んで…。
なぁ、瑠羽。
やっぱり…もうダメか?
「…大丈夫に決まってんだろ」
「え?」
「俺はなー、瑠羽の笑顔さえ見れればいいんだ」
直先輩…。
やっぱり…カッコいい。
男の俺でさえ、惚れてしまいそうだ。

