「…由宇って瑠羽好きなの?」
「…アミ。」
「答えなさいよ。…応援出来てるの?」
「…してるさ。瑠羽が笑っていてくれたら嬉しい。廉は俺の親友だし。」
「由宇…」
由宇だって、応援してくれてる。
もっと、ちゃんとしねぇと。
…瑠羽はあげねぇ。
もう、誰にも譲らねぇ。
「でも」
「……」
「瑠羽はちゃんとわかってると思うよ?」
「え…?」
「由宇の気持ちも、廉の気持ちも、アミの気持ちも、和弥の気持ちも、あたしの気持ちも」
「……」
「直先輩の気持ちも」
「…わかってる、よな」
「瑠羽はきっと、直先輩からは離れられない。“直しかいない”って思ってる人だしさ」
「廉ちゃん頑張れよっ」
「うっせぇ。わかってるわ」
「直先輩を救い出せるのは、瑠羽しかいないんだ」
直先輩…か。
闇に入ったまま、抜け出せねぇんだよな。
…瑠羽、頑張れ。
俺は、待つから。