「うぅ…あぁ…!!」
離れた距離が、
もう“戻れない”と告げられたような気がして、
涙しか出なかった。
「る…う…その…」
焦ってる、アミ。
ねぇ、あたしと直の関係にそんなに怒りがあるの?
あたしはアミに、そんなに怒らせるくらいの事させちゃったの?
「…直と話しなよ」
「瑠羽っ!!」
「…ごめん、何も聞きたくない」
「…っっ!」
ねぇ、アミ。
ねぇ、直。
2人に何かあってもあたしと廉には関係ないはずなんだよ?
直と付き合っていた過去なんて、
知らなくていい事だった。
知らせるつもりもなかった。
……廉。
あたしは甘えてただけなのかな。