「廉、無理しないで愛弓って呼んだら?」
「え?」
「どうして急にマネって…。やっぱり名前のほうが良いでしょ?」
「…それでお前はなにも思わねぇの?」
「えっ…?」
「俺はー…」
「瑠羽ー、飯食お」
「直?ご飯ならもう食べた」
「まぁ、いいから来い」
「えー」
廉の言葉が気になって仕方ない。
…廉が変わったのには理由があるの?
あるに決まってるか…。
あたしじゃない、誰かのため…とかかな…。
――ズキッ…
未練ありすぎ、こんなんで痛いんじゃダメじゃん。
「瑠羽、直先輩とこ行けば?」
「愛弓…」
「どっちちかずな瑠羽が招いた結果だよ」
「…ねぇ」
「なに?」
「みんなして、あたしを責めるの」
「え…」
そんな言い方…あたしが悪いみたいじゃない。
…招いた結果?
どっちちかず?
何がいけないの?
廉とは別れたんだから、直と何しようと自由でしょ。

