「れ……ん…!!」 廉は歩いてく。 離れてく。 涙が床に落ちる。 「…ゃ…廉…!!」 嫌だよ、廉。 行かないで、廉! ――………「…さよなら、瑠羽」 確かに、聞こえた。 小さい声だけど、 廉の声が聞こえた。 ……別れを告げられた? さよならってなに? ねぇ…わかんないよ、廉! 離れてく廉の姿が――………… 見えなくなった―……。