「なぁ瑠羽」
「……」
「もしかしたら俺、かもな」
「…何が?」
「お前らの仲壊したの」
「…え?」
直が壊した?
どうやって?
いつどうやって壊したの?
「やっぱさ、好きな女が他の男と仲良くしてんの見んの嫌じゃん」
「……」
「しかも元彼だし、俺。友達って枠とはなんか違うだろ」
そう、言われてみれば…。
ですよね〜。って思うとこが多々ある。
「…屋上のだってさ」
「…うん」
「見えてたり、聞こえてたら終わりな訳じゃん」
「…それはないよ」
「え?」
あの日…廉の誕生日の日は…。
「その日は廉、4時間目から学校来たんだもん」
「あー…、そうか」
「だから、廉はあたしを好きじゃなくなったって事。直が壊したとかじゃない」
「…瑠羽…」
「直はあたしを助けてくれてたんだし!」
「瑠羽限定な」
「まぁた大胆発言して…」
「好きな女助けんの当たり前じゃね?」
「〜〜////」
サラッとそう言う事言っちゃうんだから。
あたしこの短時間でかなり、キュンキュンしちゃってる。
……直、ありがと。