「え?」
「なんかさ、疲れた」
「意味…わかんなっ…」
「可愛いげないし、なんかお前はやっぱ友達っつーかさ…彼女って感じじゃねぇんだよな」
「……!」
“友達”?
“彼女って感じじゃない”?
……何よ、それ。
告ってきたのはそっちじゃん。
甘々にしたのもそっちじゃん。
今さら…可愛いげないってなんなの?
今さら…ひどいよ、廉。
「まぁー、お前も俺も自由っつーことで!また明日からバカやろ!」
「…別れてやるわよ」
「え?」
「あんたなんか!あんたなんか…好きになんなきゃよかった!!」
あたしは教室を走って出た。
廉から逃げたくて。
1分でも…1秒でも速く……。
「…瑠羽好きに決まってんだろ」
やっぱ大切な事は君に届かない。

