直side
俺は、ちょっと顔がいいらしくモテた。
「直先輩!レイアップは!?」
俺にちくいち聞いてくる、女子。
…練習出来ねぇじゃん。
させろよな。
「瑠羽ちゃん、3p!」
「あ、はーい!」
だけど、1人だけ俺に靡かない女がいた。
それが、瑠羽。
俺は、この時から瑠羽を好きだった。
バスケに夢中で、一途っぽい、可愛くて、人一倍努力家な瑠羽に恋をした。
だけど、中々話せなかった。
「瑠羽…か」
「そうだ、先輩!今日カラオケいきませんっ?」
「は?」
「今日あたし当番じゃないし、瑠羽が確か当番…」
「!!」
今日は、アイツが当番なのか。
俺は、この時決めたんだ。
瑠羽より早く行ってやるって。

