直と瑠羽が中学生の時。
「瑠羽、レイアップ!」
「あ、はーい!」
あたしは中学生からバスケ部。
直も、バスケ部。
そして、先輩後輩の関係だった。
「直先輩っ!3pうまく入らないです!教えて下さい!」
「……」
あたしたちの学校は男女がほぼ混合で練習してる。
上手い選手にやり方を聞くのは当然。
だけど、女子がバスケ部に入るのは違う理由があった。
「まーた、直先輩目当て発見」
「アミは違うの?」
「あたし〜?あたしは、彼氏いるし♪」
「えぇっ!?」
そう。大半が直先輩目当てで入ってきた。
アミに彼氏かぁ。
「瑠羽ちゃん、3p!」
「はぁーい!」
あたしは中1にしてレギュラー入りも果たした。
…ちょっとうまかっただけ。
「直先輩、ドリブルは!?」
「直先輩、レイアップは!?」
直先輩に教えてもらいたくて必死に群がる。
あたし、あーゆーの出来ないなぁ。
「瑠羽ちゃんごめん!」
「へ…?」
「今日うちら早く帰んなきゃいけないから…掃除1人になるけどいい?」
「いいですよ♪」
1人でオール使えるし。