「由宇ちゃん、また明日!」
「…っ、また明日!」
悲しそうな顔をしたのは見ま違い…だよね。
――〜♪〜〜♪
「電話っ!?」
『そ、電話♪』
「…な、直?」
『いや〜、なんかさ瑠羽が泣いてるような気ぃしたんだよ』
「っ…、は、なにそれ…」
『…泣いてたんだ。ビンゴじゃん、俺』
電話の相手は、直。
気にしてる…廉は。
あぁ…今日に限ってどうして優しい人ばっか…。
直……のバカ。
『おーい?』
「あ、ごめん」
『瑠羽は泣いてばっかだなー』
ケラケラ笑う直。
でもなんだか、切なそう。
『…明日』
「明日?」
『屋上来い』
「えっ?」
『話、聞いてやるから。来なかったら、部活でボロボロにしてやる』
「行くって!サボり癖あるの忘れたの?」
『忘れるわけねぇだろ(笑)見くびんな!』
「ふふっ…。直ってば可笑しい〜」
『なんだと?明日、部活』
「あーっ!」
それから直と他愛のない話をした。

