「…うぅ…!」
「大丈夫だから。な?瑠羽」
「…由宇ちゃん」
由宇ちゃんの腕の中で子供のように泣き続けたあたし。
ごめんね、由宇ちゃん。
ありがとう、由宇ちゃん。
由宇ちゃんは世界で1番のあたしの自慢の幼なじみ。
一生、由宇ちゃんが大事な人なのにはかわらない。
「由宇ちゃん、ありがとう」
「いんだよ!」
「由宇ちゃん明日朝練でしょ?頑張って♪」
「瑠羽…」
でもね、これ以上頼ることは出来ない。
あたしは、いつまでも由宇ちゃん離れできないままじゃダメだから。
由宇ちゃんに、もし好きな人がいたら…。
離れなくちゃ、いけない。
なら、早めに。
あたしがきっと、由宇ちゃんを頼って生きてきたばかりに…、
由宇ちゃんはまともに恋愛出来なかったんだ。
だから、由宇ちゃんには幸せになってもらいたいから…あたしはもう頼らないよ。
大丈夫、だってあたしは渡部瑠羽。

