あたしが、廉を不安にさせてるって気づいた。

バカだよね、あたし。

あたしたちって不器用過ぎるよ。








「廉を好きだって、瑠羽がキスしちゃいな!」

「嫌だよっ…//」

「アンタも攻めな!廉は今攻撃体制じゃないのよ」

「なによぉー」






あたし、から…。

キス………無理。

恥ずかしくて死ぬ。

ただでさえ廉の前だと可愛くなれなくて…素直になれなくて…。

そんなあたしからキスですか!?

無理ぃ……。







「瑠羽の思ってる事もぶっちゃけるのよ」

「てゆか…それいつ?」

「明日よ!」

「あ、あ、明日!?」

「明日は廉の誕生日なんだし、廉ん家泊まってヤっちゃいな!」

「ナイス愛弓!」

「コイツらヤんなきゃわかんないからね♪」

「そー!恥ずかしさはヤって無くせ!」







なんて…こと…。

ヤっちゃいな…って“アレ”だよね?

キス以上のやつだよね?

男の人と女の人が合体しちゃうやつだよね?

…“H”だよね?


無理!!

初めては痛いって言うし、しかも血まで…!







「仕方ないのよ、瑠羽。」

「アミぃ…」

「女は受け身なんだから。廉に任せとけばイケるって」

「うっ…//」

「瑠羽だって、キスじゃ足りなくなってくんだし」

「…?」






足りなく、なる?

あたしが!?

満足でしょー!

満足度120%!!

ていうか!!

ヤって無くせとか絶対無理!!

ヤっても恥ずかしさは消えないっ…!