「お前由宇とんじゃねー!」
「…取ったつもりないし」
ほら、ね?
廉はあたしより……、
彼女のあたしより……、
由宇ちゃんが好きなんだよ。
あたしの“好き”は廉からしたら重い、かな。
「廉ー、彼女にないわ」
「はぁ?つか和弥さ、今日愛弓とどっかいくの?」
「まぁな〜♪」
ほら。
他の子は名前で呼ぶ。
前は愛弓って呼んで無かったのに…。
「…サボるっ」
「瑠羽っ!?」
「愛弓もアミも心配しないで?」
「屋上、行くわけ?」
「由宇ちゃんも、心配しないで?」
ニコッと笑って、あたしは屋上へ向かった。
これ以上考えたら壊れてしまいそう…。

