狐さんに取り憑かれました2【短編】






「家に帰ってすぐ、お風呂に入れ。妖怪だって風邪を引く時は引くからな」




そう言いながら少年の頭をグシャグシャと撫でる狐さんに、私はポカ~ンッと驚いた表情を向ける。




『き、狐さん。よいのですか??』




恐る恐る尋ねてみる。




「なんだ?反対されたかったのか?」




『う、ううん』




首を左右に振ると狐さんは、ならいいじゃないかと再び笑った。