「なんだこれは」 『少年です』 「みればわかる」 『では問題ありません』 「問題はそこじゃねーよ」 シーーンッと空気が冷めていく音がした。 『新しい我が家の住人です』 「……そいつが妖怪だって分かってるんだろ?」 頭に手を置きながら、狐さんは参ったように言った。