きっとあの足音が犯人じゃないかと思っていた。 そしてその犯人は恐らく陽太のことが好きなはず。 だからあたしをいじめのはわかる。 だけど梨花にまで手を出すなんて考えもしなかった。 ―…あの事件が起きるまでは…。 守ってあげられなくて……。 ごめん……。 親友一人守れなかったあたしをどうか……。 軽蔑しないで―……。