龍陽かぁ……。 名前だけじゃピンと来ないなぁ。 「ほら、挨拶しな?」 龍陽ママの後ろからひょっこっと顔を出した。 優月は思わず見開いた。 見つけた……。 陽太……やっと逢えた。 龍陽は優月のこと覚えてるかな? 優月は愛生だよ! 今は覚えてなくていい……でもいつか思い出してね! また一から恋を始めよう―……。 「は、はじめまして……龍陽です……よろしくお願いします……」 「うふふ……この子ったら恥ずかしがり屋でね〜」 龍陽ママは龍陽の頭を撫でた。