あたしは海世チャンに触れた瞬間―…… 「いやぁっ!!」 バシッとあたしの手を振り払った。 「海世チャン!」 柚希サンの声に海世チャンはハッとした。 そして彼女はまた小さく縮こまって言った。 「……愛生姉ちゃんごめんなさい……海世のせいで……お兄ちゃん……死んじゃって……ごめん……なさい……お姉ちゃん……海世のこと……嫌いになったよね……」 あたしはそっと海世チャンの頭を撫でた。 触れた瞬間肩がビクッと動いたけど振り払うことはなかった。