── ─── ──── それから、雅は土方の看病を続けた。 一命は取り留めたものの、気は失ったままなのだ。 何日も何日も、この状態が続き…… 「う……」 「土方さん……?」 土方の手を握っていた雅は、ハッとして声を上げた。 ゆっくりと、瞼が持ち上げられる。 土方はぼやけた視界のなか、目だけを動かし、ようやく視界に雅が入った。 「雅……」 また、その声が聞けた。 雅は思わず、土方の体に抱きつく。