次の日。 起きると、土方はもういなかった。 「土方さん……!」 また、涙が出てくる。 悲しくて悲しくて……堪らなかった。 それでも体を無理矢理起こして、時尾のいる所へ向かう。 時尾は、雅の顔を見て目を丸くした。 「雅さん⁉目がすごい腫れてますよ⁉」 「え……」 ぽろりと、涙が出てきた。 「雅さん⁉」 八重も駆け寄ってきた。