それから数日。 キュティと少年は一緒に過ごした。 少年は少し心を許したのか、自分から名乗ってくれた。 セティ。 それが、彼の名だ。 そして、やはり彼が、天使と悪魔の混血(ハーフ)らしい。 セティは両親を亡くしてから、たった独りで、自分を殺そうとする天使達から逃げて来たのだそうだ。 だから、世間の事は良く解らず、必要最低限の知識しか無いのだとセティは言った。 また、彼は安住の地を求めて、この辺境迄やって来たのだった。