眠たい授業を終えて放課後になり、 私は体育館裏まで行った。 そういえば、体育館裏って 私が入学式の時に迷った所だったなぁ。 少しだけ、懐かしい ここで彼の笑顔に出会ったんだ。 「うわっ、お前待てって」 どきんっーー そうこの笑顔に。 私が彼に近づくと、 「遅えーよ」 なんて言う。 そりゃ、当然だ だって彼は午後の授業をサボってるんだから。 「ほら、これ見ろよ」 そう言って指を差す方を見ると 小さい猫が2.3匹いた。