ーーー 日記を閉じた時、目から落ちる涙を日記に落とさないようにするのが 大変だった。 涙が止められない。 彼女の気持ちがジワジワと伝わって来て 私の気持ちに入り込む。 こんなに感動したのは久しぶりだった。 頬に伝って零れる涙をタオルで拭いて 日記を閉じると、 コンコンとノックの音が聞こえたので 慌てて日記をしまった。 「菜知ちゃん、体調は大丈夫?」 今日は、いつもの看護師さんではない 「あ、はいっ!大丈夫です!」