それくらい、楽しい時間だったの。 まだまだ伝えたいことはたくさんあるけれど、 「おっ、もう少しで頂上だな」 もう時間がないから、私は頂上に着く前に 精一杯の笑顔を彼に贈った。 "あなたのことが大好きです" そう思いを込めてー。 頂上に着いた。 そこからの景色はとてもキレイで これから話す内容に似合わないと思った。 最後に観覧車に乗ったのには、わけがある。 「お前の事だから、頂上でキスするとか言うかと思った」 「ううん、言わないよ。 そのかわり大事な話があるの」