そしたらパチリと目が合って 「んん……っ、」 唇が重なった。 柔らかい唇がぶつかる感触はとても甘いと思った。 それは何かを食べた時に感じる甘さではなくて、感覚的なこと。 キスした後に2人して真っ赤になって 「照れるな……」 なんて言う彼が可愛くもカッコよくも見えてくる。 「でもさ、ズルいよね。 出来ないフリするなんて」 私が少し睨みながらそう言うと 「それくらいの口実がねぇと、 お前ガード硬てぇから」 そう言って笑った。