実は、座敷の隣の部屋から、黒塗りの大きな箱をふうふう言いながら担いできた。
「…ふーっ。こ、これはこの家の納屋に隠されていた物の一部で、牢獄箱っていう物らしい。
この中には、驚くな?何と、俺やお前の、小さい頃から蹂躙され続けてきた、魂の叫びが封じ込められているんだ。
これが、この女の、過去に受けた心の傷を癒やす道具であり、また、安眠出来る為の子守歌だったらしい。」
そう言うと実は、その箱を開けた。中には、沢山のカセットテープが詰め込まれていた。
そしてそのカセットテープの一つ一つに、タイトル、日付が書き込まれたシールが丁寧に張られていた。
無造作に、その一つを実は掴みだし、箱と添えて持ってきていたプレイヤーに、そのカセットを差し込んで再生した。
〈…よるな、呪われ者っ!みんな!半分お化けをやっつけようぜ~〉
〈止めてよ!…ギャッ!痛い!止めてっ!〉
-えっ!?は…半分お化けって、私が小学生の時につけられていたあだな!
何?このテープ!?-
「…ふーっ。こ、これはこの家の納屋に隠されていた物の一部で、牢獄箱っていう物らしい。
この中には、驚くな?何と、俺やお前の、小さい頃から蹂躙され続けてきた、魂の叫びが封じ込められているんだ。
これが、この女の、過去に受けた心の傷を癒やす道具であり、また、安眠出来る為の子守歌だったらしい。」
そう言うと実は、その箱を開けた。中には、沢山のカセットテープが詰め込まれていた。
そしてそのカセットテープの一つ一つに、タイトル、日付が書き込まれたシールが丁寧に張られていた。
無造作に、その一つを実は掴みだし、箱と添えて持ってきていたプレイヤーに、そのカセットを差し込んで再生した。
〈…よるな、呪われ者っ!みんな!半分お化けをやっつけようぜ~〉
〈止めてよ!…ギャッ!痛い!止めてっ!〉
-えっ!?は…半分お化けって、私が小学生の時につけられていたあだな!
何?このテープ!?-


