初めは千歳の話に興味なさげだった実も、いつの間にか、真剣に千歳の話に耳を傾けていた。
「その写真立てが普通であれば、恐らくその写真の裏側を見る事なんてなかったわ。
でも、その写真立て、上手く蓋がはまってなかった。
はめかたが下手というよりは、むしろ全体がきれいに、わずかだけれど均等に浮き上がっていたのよ。
まるで、厚みの合わない写真を入れて盛り上がり、蓋が仕切れないような…」
そう言って千歳は、『もう一枚』の写真を取り出して、実に渡した。
「…これは、さっきの写真の裏側に隠されていた写真よ。
まあ、さっきの事実と比べたら、ただ単にムカついただけで、どちらかと言えば、どうでもいい事なんだけど。
ちなみに、これがもう一つ、あの人が私についていた、嘘。
何が、私も同じ境遇だった、よ!
確かに、私と同じ様にいじめられていたのかもしれないけれど、しっかり守ってくれる親友、いたんじゃない!
過去に一度もいなかった、なんていって見せて、私を慰めていたつもりなのかしら?
別につかなくても良かったじゃない、こんな嘘!
つく意味さえ分からない!
「その写真立てが普通であれば、恐らくその写真の裏側を見る事なんてなかったわ。
でも、その写真立て、上手く蓋がはまってなかった。
はめかたが下手というよりは、むしろ全体がきれいに、わずかだけれど均等に浮き上がっていたのよ。
まるで、厚みの合わない写真を入れて盛り上がり、蓋が仕切れないような…」
そう言って千歳は、『もう一枚』の写真を取り出して、実に渡した。
「…これは、さっきの写真の裏側に隠されていた写真よ。
まあ、さっきの事実と比べたら、ただ単にムカついただけで、どちらかと言えば、どうでもいい事なんだけど。
ちなみに、これがもう一つ、あの人が私についていた、嘘。
何が、私も同じ境遇だった、よ!
確かに、私と同じ様にいじめられていたのかもしれないけれど、しっかり守ってくれる親友、いたんじゃない!
過去に一度もいなかった、なんていって見せて、私を慰めていたつもりなのかしら?
別につかなくても良かったじゃない、こんな嘘!
つく意味さえ分からない!


