「お酒まだあ…って、う…うぷっ!」

「お、おいちー公、ここでやるなよ!

あっ、実!丁度良い時に来た!

オメーの嫁、何とかしろよ!」

「一体、どうしたってんだ?

えっ!?千歳!何で酒なんかやって…」

実に呼ばれた千歳は、振り向いた瞬間にウエッと、挨拶代わりに胃の中の物を勢い良く吐き出した。

「うわっ、汚ねえっ!」

「あ~っ、もう!やりやがった!

…ここは引き受けたから、ちー公を引き受けてくれ!

おい、マスター!奥のベッド、この子に貸してやってくれ!」




「お前、酒なんかやれねえのに、何してんだよ!

馬鹿か?」

ベッドで横になる千歳に、実は呆れ顔で水の入ったコップを渡した。

それに対して、千歳はありがとうとは言わず、代わりに、言うんなら、馬鹿じゃなくて、どうしたのでしょ?と、悪態をついた。

「…で、どうしたの、今日は?

…もしかして、またおふくろさんとやりあったのか?」

「…嘘、つかれてた。」

「はあ?」