何度言い聞かせてもあたしの気持ちは勝手。
何をしようとも思ってない。
ただ好きでいるだけ。
…これでもダメなんだって今日思った。
「諦め…なきゃ」
「羅衣」
「…琉生先輩じゃん」
「…ん。」
こうゆう時に限ってお兄ちゃんは来るんだから。
あたしの顔を見て驚くお兄ちゃん。
…泣いたからね。
「どうしたの?」
「いや…朝さ」
「全然気にしなくて良いのに。あたしだって高1なんだから。」
「ら、羅衣?」
あたしの様子が可笑しい事に気づくお兄ちゃん。
…さすが“お兄ちゃん”。
「もう…彼氏だって出来る年だよ?」
「……」
恋の話になるといつも黙るお兄ちゃん。
どうしてなのか全然わかんない。
「お兄ちゃんにだって彼女…出来るでしょ?」
自分で自分を苦しめるあたし。
痛い…。
まさか…こんな日が来るなんて思わなかった。
「もしかしてもう彼女いるとか?」
「ら…」
「だったら彼女大事にしなきゃだめじゃんー?」
涙が止まんない。
笑いたいのか、泣きたいのかわかんないよ。
「ら…!」
「妹なんか放っといて彼女でしょ…?」
「羅衣っ!!」
気付いたらあたしは走って逃げていた。

