――ガラッ…
「おはよ、羅衣」
「おはよー、彩」
「琉生先輩と一緒じゃないんだ?」
「んー、うん」
「どうしたー?羅衣らしくないよ?」
「…やっぱりあたしって諦めた方がいいよね?」
「羅衣…」
彩はあたしの親友。
だからあたしがお兄ちゃんに恋をしてるのを知ってる。
「今日さぁー思った。」
「え?」
「いつまでも仲良くしてるのって可笑しいんだなって」
「羅衣?」
「だってさ、お兄ちゃんだって他の子と行く年じゃん」
「もう…いいって」
あたしの頬を何度も涙が伝う。
「お兄ちゃんをあたしが独り占めしてちゃ…お兄ちゃん結婚出来ないよね」
「羅衣…」
「あたしが好きなんだもん。両思いじゃないんだもん」
「…うん」
「普通じゃないんだもん。兄妹なんだもん。」
「義理だよ?」
「義理だろうと…兄妹だよ?変わらないよ」
嫌ってほどに苦しめられた。
義理だと言っても、兄妹には変わらないんだから。
お兄ちゃんを好きになることは、
“イケナイ事”なんだから。

