「羅衣、おはよ」

「おはよー、お父さん」

「スカート短くないか?」

「これくらい普通だってばー」



毎朝のようにスカート丈を気にするお父さん。


みんな短いし…。


「ね?お兄ちゃん」

「…短けぇーよ」

「えー!?お兄ちゃんまで?」

「もう、羅衣だって高校生よ?彼氏くらい出来る年齢なんだから。」

「だからなんだって言うんだ、亜依」

「スカートでとやかく言うと嫌われますよ」

「な、そ、そうか…」

「あーやばっ!遅刻!」

「行くぞ、羅衣」


お兄ちゃんが気にするなんて…知らなかった。

もうちょっとあげようかなぁー?


「羅衣。」

「なに?」

「スカート短い」

「普通だってばー」

「だめ、下げろ。」

「うん//」


お兄ちゃんは…ズルいんだから。

あたしが好きな事知らないから…。