でも、今のままよりは、前の方がよかったって思ったの。 友だちでもいい、そばにいたかった。 話をしたかった。 笑顔を、見たかった……。 隣で並んで歩くも、目どころか言葉さえも交わされない。 あたしは、間違えちゃった──かな。 その時、急に灯汰があたしの腕を引っ張った。 強い意思の瞳。 な、なんなの?