「お礼するよ!」 「え。いいよ」 「あたしの気が済まないのっ。 近くのアイス屋さんでいいよね? 灯汰、甘いの好きでしょ」 にこっと昔と変わらない笑顔が俺に向けられた。 「……よく、覚えてたな」 「当然」 何が当然なのか、怖くて聞けない俺。 笑いたいヤツは笑え! ってやけになりそうな気分。